外科的処置が必要な口腔内や顎の疾患
安全・安心の外科手術を行なう「口腔外科」
お口の中や顎、顔面に隣接する組織に現れる疾患を扱うのが口腔外科です。
唇や頬の内側の粘膜にデキモノができた、お口の中の骨が原因で何らかの不具合があるといったお悩みがある際には、外科的手術を行ないます。
治療全般
当院の口腔外科治療
口腔外科を得意とする医師が担当
当院院長は口腔外科を得意としており、豊富な知識と高い技術、数多くの経験を有します。安心してお任せください。
衛生面に配慮した専用のオペ室を完備
外科手術を行なう際に一番気をつけているのが、感染症の問題です。
当院では衛生面に最大限の配慮をし、専用のオペ室にて外科手術を行なっています。また、使用する器具などの滅菌も徹底しています。
唾石症(だせきしょう)について
「唾石症」とは、尿路結石や胆石と同じく唾液腺にできる結石のことをいいます。
原因は不明で、ほとんどは顎下腺に起こりますが、まれに耳下腺や舌下腺に生じることがあります。
唾石症にかかった場合の主な症状は、唾液の通過障害です。結石のために唾液が口の中に出ることができず、腺が痛んで腫れてきます。結石が大きくなると唾液の分泌自体が減ることもあります。
唾石症の治療
結石は自然に排出されることもありますが、多くは外科手術が必要になります。結石ができた場所によって手術内容が異なり、排出管を切り開いて結石だけを摘出する場合や、腺ごと石を摘出する場合もあります。
粘液嚢胞(ねんえきのうほう)について
唇や下、頬の粘膜の下にある「小唾液腺」から唾液の分泌がうまく行なわれずに、周囲の組織内に唾液がたまって嚢胞ができる疾患です。
歯の先端が粘膜にあたったり、粘膜を噛むことを繰り返したりしていると、嚢胞が生じやすいといわれています。腫れの症状が出やすくなり、一度嚢胞をつぶしても再発しやすくなります。
粘液嚢胞の治療
できてしまった嚢胞とともに、原因となった小唾液腺も切除します。局所麻酔をして行ないますので、術中の痛みは感じません。
親知らずについて
およそ10代後半から20代前半に生え、奥歯の中でも最も後ろに位置する歯のことを「親知らず」といいます。
親知らずは部分的に歯肉が被ったままになることが多く、そのため不潔になりやすい傾向があります。これによって歯肉に炎症が起こりやすくなり、周囲の組織や顎骨にまで炎症が広がることもあるので注意が必要です。
親知らずの治療
親知らずが原因で歯周炎になった場合は、抗菌剤や消炎鎮痛剤などを投与したり、親知らずに被った歯肉を切除する治療を行ないます。ただし、親知らずの生える方向が悪かったり、炎症を繰り返したりしている場合は、抜歯が必要です。
親知らずの大部分が骨の中に埋まっていたり、形状が複雑な場合は、歯肉を切除したり、歯や骨を削る外科手術が必要となります。通常、大がかりな外科手術は大学病院などで行なうことが多いのですが、当院では口腔外科を得意としておりますので、ほとんどの症例が院内で対応できます。
歯牙移植について
歯を失ったところに、違う歯を移し入れることを「移植」といいます。
ここではインプラントや義歯ではなく、別の場所にあった自分の歯を抜き、歯を失ったところに移植する「自家歯牙移植」のことをいいます。
自分の歯を使うので、生体への親和性が高く、馴染みやすいのがメリットです。ただし歯や口腔内の状態から、歯牙移植が難しいケースもあります。
歯牙移植の治療
正常に生えている親知らずや、咬み合わせにおいて過剰な歯を抜歯し、歯を失ったところに移植します。ブリッジのように周りの歯を削ることがないので、周囲の歯への負担が少なくて済みます。
当院では、新たに移植した歯と周囲の歯との咬み合わせを細かくチェックしながら治療を進めています。口腔外科を得意としているので、抜歯・移植に伴う外科手術ついてもご安心ください。